50代からの挑戦。古民家と絵本がつないだ未来で、私が「ZINEフェス」を主催したい理由

📚 絵本・ZINE

50代を迎え、「これからの生き方や、自分らしい働き方」について悩むことはありませんか?

仕事を辞めてからの3年半、たくさんの片付けの中で古民家の活用方法を模索したり、自作の絵本を出版したりしながら、ずっと自分の進むべき道を探し続けてきました。

今回は、そんな私が50代からの新たな挑戦として、地域で「ZINEフェス」を主催したいと思うようになった理由と、これまでの心の軌跡をお話しします。

50代で仕事を辞めてから「自分らしい働き方」を模索した3年半

最近、「どうして私は、物書きになろうと思ったんだろう」と、よく考えます。

占いや自己分析をすると、「文筆家に向いている」「書くことで才能を発揮する」と言われることがありました。でも正直なところ、最初から「作家になりたい」と強く願っていたわけではありません。

私はもともと、集団の中で働く環境に、どうしても馴染めずにいました。

古い価値観の押し付け。自分の意見は言わず陰で文句を言う。 誰かに媚びへつらい、時に嫉妬や妬みが渦巻く空間。 人の不幸話や、中身のない噂話ばかりが飛び交う毎日――。

私が身を置いていた福祉の現場は、そんな「負の感情」で満ち溢れていました。

周囲の雑音から心を守るために、耳栓をし、マスクをつけて勤務していた時期もあります。そんな風に我慢し続ける働き方は、私の心と体を少しずつ、確実にすり減らしていきました。

そしてついに、長年勤めた施設を辞めるに至ったんです。

「仕事」は「事に仕える」と書き、「働く」は「人が動く」と書きます。

私は「事に仕え」、何かに耐え忍ぶ働き方ではなく、「自分の意思で動く新しい働き方」を選び、心身の健康に重きを置きました。

「自分らしい働き方」を模索した、3年半の試行錯誤

勤めを辞めてからの3年半は、まさに「自分らしい働き方」を探す試行錯誤の旅でした。

ネット販売、フリーマーケット主催。ブログ運営。そんな中で、同時進行で取り組んでいたのが、ある観光地の近くにある「古い日本家屋(古民家)」をどのように活用するかという難問でした。

古民家再生・活用の可能性を、8つの視点で検証する

一時は「売ってほしい」と言われたこともある古い家。 しかし、私の中には「この場所には、何か別の新しい可能性があるのではないか」という想いが燻り続けていました。

そこで私は、この古民家再生・活用の活路を8つの視点から徹底的に検証することにしたのです。

  1. そのままの状態で売る
  2. 解体して土地のみを売る
  3. 駐車場として活用する
  4. 倉庫として貸し出す
  5. クリエイターのアトリエやギャラリーとして使う
  6. 地域のイベント会場として活用する
  7. 民泊(宿泊施設)として運営する
  8. 賃貸物件(外国人向けシェアハウス等)として貸し出す

不動産会社や市役所へ相談に足を運び、工務店に見積もりを依頼し、収支や現実性をひとつずつ調べました。

「どうすれば、この場所の可能性を最大限に生かせるだろう?」

来る日も来る日も、そればかりを考え続けていました。

自由な個人出版。人生を変えた「ZINE(ジン)」との出会い

そんな私に転機をくれたのは、娘の一言でした。

「ZINE(ジン)って知ってる?」

ZINEとは、個人が自由なテーマで自主制作する本やイラスト集、写真集などのこと。いわば、個人で小さく始める出版文化です。

興味を惹かれた私は、娘と一緒に大阪で開催された「ZINEフェス」へ足を運びました。

そこで目にした光景は、私にとって強烈な衝撃でした。

文章、写真、イラスト、雑貨――。 そこには、たくさんのクリエイターさんたちが、自分の「好き」をそのまま形にしている世界が広がっていました。

誰かの許可なんて、いらない。 自分で作り、自分で届ける。

そんな、どこまでも自由な表現の世界がそこにはありました。

「こんな世界があったんだ……!」 私は、心の底から感動していました。

「ないなら自分で作る」古民家をクリエイターが集うカフェに

ZINEを眺めているうちに、胸の奥からワクワクする想いが湧き上がってきました。

「あの古民家を、クリエイターが集まる場所にできないだろうか?」

気になるZINEを眺めながら、ゆっくりとお茶が飲める小さなカフェ。 観光客がふらりと立ち寄り、地域の人と旅人、そして作り手が出会う場所。

そんな風景が、鮮明に頭の中に浮かんだんです。

でも、いきなり大きな理想を実現するには、今の自分には資金も経験も足りません。 だったら、まずは小さく始めてみよう。

「この地域で、自分でZINEフェスを開いてみよう」 「外から人を呼ぶだけでなく、私自身もひとりのクリエイターになろう」

そう、思ったんです。

50代からの新しい働き方。「創造は人生を育てる」をテーマに

振り返れば、私はこの3年半、形を変えながらずっと「書いて」いました。

ブログを書き、浮かんだアイデアを書き留め、絵本を作り、試行錯誤を繰り返す。

だからこそ、今ようやく自分に対して言えるのです。

「私は、物書きになる」と。

それは突然の思いつきではなく、3年半という長い模索の旅の先で見つけた、確かな答えでした。

創造することは、人生を育てること。 書くことも、描くことも、誰かの心に小さな何かを残すことも、すべては未来につながる種まきです。

これから私は、第二の人生のライフワークとして「書くこと」を選びます。

最後に

50代からの新しい働き方や、未知の領域への挑戦は、決して遅くありません。 むしろ、たくさんの山や谷を越えてきた今だからこそ、書ける言葉があります。

これまで歩いてきた遠回りの道のりも、きっとすべて必要な時間でした。

私はこれからも、「創造は人生を育てる」というテーマを胸に、自分自身を育てる自由な旅を続けていこうと思います。

そして、いつの日か、自分が創造し形に変えた物を販売でき、たくさんのクリエーターさんたちと繋がれる「場」を作りたい。今まで自分に合わない仕事をずっとしてきたからこそ、今度こそ自分の好きな形で働く為にZINEフェスを主催できるよう頑張ります。

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