前回の記事で、100円ショップのトンネル支柱や身近な自然素材をフル活用し、大切に冬越し対策を施した我が家の「つるなしスナップエンドウ」。
そこから春を迎えるまでの道のりは、まさに平坦ではありませんでした。突然の大雪という自然の試練、そして春の訪れとともにやってきた「あの病気」との戦い……。今回は、手塩にかけて育てたスナップエンドウたちの激動の後半戦と、あえなく撤収を迎えることになってしまったリアルな失敗談をお届けします。
「栽培が思うようにいかない」「病気になってしまって悔しい」と落ち込んでいる方へ、「仲間がここにもいますよ!」というエールを込めて、我が家の手探り菜園ノートを公開します。
1.【2月の大雪】積雪15センチの衝撃!必死に切り替えた臨機応変な寒さ対策
2月のある日、私たちの地域を激しい寒波が襲い、畑にはあっという間に15cmもの雪が降り積もりました。
あらかじめ立てていた100均のトンネル支柱と不織布で守っていたのですが、湿り気を含んだ雪の重みは想像以上。エンドウたちを包んでいたトンネルは、無残にもその重さに耐えきれなくなってしまいました。 「このままじゃ、苗が雪に押しつぶされて折れてしまう……!」
そう直感した私は、あれこれ悩んで苗を縦に伸ばそうとしていた計画を一度小休止することに。トンネルを諦め、二重にした不織布を苗の上から直接ふんわりと掛ける「ベタ掛け」のスタイルに急遽変更しました。とにかく寒さと重さから守りたい一心で、凍える手で作業をしていたため、この間の写真が1枚も残っていないのが本当に名残惜しいです。
2.【春の訪れ】不織布の中で咲いていた白い花と、少し遅れてしまった追肥
厳しい寒さをじっと耐え忍び、三寒四温を繰り返しながら迎えた3月。桜のつぼみもぷっくりと膨らみ、いよいよ待ちに待った春の本番がやってきました。
ドキドキしながら畑のベタ掛け不織布をめくってみると、なんと、薄暗い布の中で健気にも真っ白で可憐なスナップエンドウの花がポツポツと咲いていたのです!「暗い中でよく頑張ったね」と愛おしさが込み上げてきました。
花が咲いたということは、ここから一気にツルが伸びるサインです。少し遅くなってしまいましたが、再び苗を縦に伸ばしてあげるため、トンネル支柱はそのままに、苗に沿うように120cmほどのしっかりとした支柱を新しく設置。蔓が自力で掴まりやすいように、支柱に目の細かいネットを丁寧に施しました。さらに、私たちの地域特有の強い西風で苗が倒れてしまわないよう、余っていた防虫ネットで周りをぐるりと覆って風よけにしました。
ただ、ここで一つ大きなうっかりが。本当はこのネット張りのタイミングで大切な「追肥(肥料やり)」をするべきだったのですが、すっかり頭から抜けてしまっていたのです……。 結局、3月中旬になってから「ごめんね、遅くなっちゃった!」と慌てて初めての肥料を施しました。そんな人間のマイペースな管理にもめげず、肥料が足りない時期もここまで立派に育ってくれた生命力には、ただただ脱帽するばかりです。
畑の隅に植え直したあの「余った苗」たちも、ゆっくりペースながらちゃんとお花を咲かせてくれて、ベランダのプランターの仲間たちも順調に成長を続けてくれていました。

肥料がないのにここまでよく成長したなと…。これから先は鳥や虫との戦になるのかな。

余った苗も成長しています。お花が付きました。

こちらも順調です。
3.【うどんこ病との戦い】むしるべきか、残すべきか。葉っぱがスカスカになった葛藤
お花もたくさん咲き、可愛い実がつき始めて一安心していた矢先、畑に異変が起きました。 「あれ? なんだか葉っぱがうっすらと白くなっているような……?」
気がつくと、美しい緑色だった葉の表面に、白い粉を吹いたようなシミがちらほらと現れていたのです。慌ててスマートフォンで調べてみると、スナップエンドウの天敵とも言える「うどんこ病」の症状にそっくりでした。
「これ以上広がったら大変!」と、見つけるたびに病気にかかった葉を手で摘み取っていったのですが、スナップエンドウの葉は茎にしっかりとくっついているため、想像以上にちぎり取りにくい性質があります。うまく取り切れずわずかに残ってしまっていたのか、白い病魔はあっという間に畑全体へと広がっていってしまいました。
ここからは毎日が葛藤の連続でした。 「病気の葉を取らないと全体に広がる。でも、あまりに葉を取りすぎたら、今度は光合成ができなくなって株自体が弱ってしまうのでは……?」
あれこれ悩みながら処置を続けているうちに、気づけばエンドウたちの葉っぱはすっかりスカスカになり、寂しい姿になってしまいました。幸いなことに、この時点で実はたくさんついてくれていたので、「綺麗なうちに、とにかく早めに収穫して美味しく食べよう!」と、毎日ハサミを持って収穫を繰り返しました。
獲れたてのスナップエンドウは、中身がプリッと詰まっていて、噛むとパチンと弾けるような瑞々しさ!本当に驚くほど美味しかったです。


実は付きますが葉っぱが良くなることはなさそうです。
おわりに:失敗の数だけ強くなる。この教訓を胸に、次なるプランター栽培へ!
その後、実の付きは悪くなかったものの、さすがに葉っぱの状態が良くなることはなく、さらに次の夏野菜のための大切な土づくりを始める時期も重なり、あえなく全株撤収という結末を迎えました。
実は、私はこれまでスナップエンドウの栽培が一度もうまくいった試しがありません。1回目はプランター栽培で実の付きが悪く、リベンジを誓った2回目の今回は初めての露地栽培(地植え)に挑んだものの、途中まで順調だったところで病気に泣かされる結果となりました。
「川で拾ってきたススキの支柱が悪かったのかな?」「冬越しに敷き詰めた乾燥草が原因?」「それとも、やっぱり春の肥料のタイミングが遅すぎたのかな……?」
振り返ると、反省点や考えさせられる原因がたくさん思い浮かびます。でも、これこそが家庭菜園の本当の面白さであり、醍醐味なのだと感じています。思い通りにいかないからこそ、一粒の収穫が愛おしく、プロの農家さんへの尊敬の念がさらに深まります。
幸いなことに、スナップエンドウの種はまだ手元に余っています。 「今回の冬越しの様子や病気の広がり方が分かったからこそ、次はもっと目が届きやすくて管理がしやすいプランターで、冬越し栽培に再挑戦してみよう!」
今回のほろ苦い教訓をしっかり胸に刻み込んで、菜園家としてまた一歩たくましく成長できた気がします。失敗を恐れず、次のシーズンも笑顔で土仕事を楽しんでいきます。


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