自分の手で、夢の空間を築くために。退職後に私が選んだ「住宅リフォーム技術」への挑戦

♻️ アップサイクル

この記事では、退職後に古民家改修の夢を実現するためポリテクセンターの説明会に参加した日のことを振り返ります。

退職後のモヤモヤを吹き飛ばした、ある施設への一歩

仕事を辞め、次の一歩を踏み出した私。現在は失業保険の手続きを終え、給付制限の期間中にあります。

この期間は、じっと待つための退屈な時間ではありません。むしろ、これからの人生をさらに豊かにするための「家の片付け」や、これまで心の奥に仕舞い込んできた「本当にやりたいこと」を形にするための、極めてアクティブで忙しい準備期間です。

去年の秋頃に「退職しよう」と意志を固めてから、私は自分の中に眠る可能性をずっと探り続けてきました。あれこれと思考を巡らせ、たくさんの石橋を叩いてきましたが、不思議なもので、最終的には当初から「これがやりたい」と直感的に願っていた方向へと導かれるように進んでいます。

その具体的な第一歩として、先日、自宅から車で40分ほどの場所にある「ポリテクセンター(職業能力開発促進センター)」を訪れました。

ポリテクセンターとは、求職者の再就職や新しいスキルの習得を国が支援してくれる職業訓練施設です。ここで開かれる、あるコースの説明会に参加することが、この日の私の大きな目的でした。

独学のインプットから、自分の手で創り出す「実践」へ

私が受講を希望しているのは、『住宅リフォーム技術科』という専攻です。

実は私には、以前から温め続けている大きな夢があります。それは、所有している古民家を自分自身の手で改修し、いつか「人が集まれる温かい場所」として新しく生まれ変わらせることです。

もともと、形あるものを自分の手で作り変えたり、アップサイクルしたりすることが何よりも大好きな性分。住宅のリフォームやリノベーションには前々から強い関心があり、テレビの建築番組やYouTubeの住宅改修動画を穴が開くほど見つめては、先人たちの素晴らしい知恵やアイデアを脳内に焼き付けてきました。

画面の向こう側の世界を眺めながら、「いつか私も、自分の手でこんな風に空間を蘇らせてみたい」と、ずっと憧れを募らせていたのです。

空間をただ消費するのではなく、自分の知恵と手仕事で再生させていく。その憧れを「知識」と「技術」に変え、自らの手で実践する日がすぐ目の前まで近づいてきました。説明会の会場に一歩足を踏みいれた瞬間から、胸の奥から湧き上がるようなワクワク感が止まりませんでした。

基礎から施工までを網羅する、充実の6か月

説明会で提示されたカリキュラムは、素人の私にとって驚くほど本格的で、それと同時に魅力に満ち溢れた内容でした。

この『住宅リフォーム技術科』では、およそ半年(6か月)という時間をかけて、未経験からでも建築の現場で活かせる確かな技術を体系的に習得していく仕組みになっています。

【前半:3か月の座学】

最初の3か月は、頭を使ったインプットが中心となります。住宅の構造や、守るべき法律、設計の基本を学び、図面の作成技術を身に付けます。さらには、施主へのリフォーム提案や、建築プレゼンテーションの技法まで教わることができるそうです。ただ作るだけでなく、「空間をどう見せるか、どう提案するか」というソフト面まで学べるのは大きな魅力です。

【後半:3か月の実習】

そして後半の3か月は、いよいよ待望の実践。実際に基礎から骨組みを立ち上げ、内壁を作り、クロスを貼り、畳を敷く……といった、本物の住宅施工を一通り経験します。さらに、大工道具の正しいお手入れ方法や、現代の建築現場には欠かせないCAD(パソコンでの図面作成ソフト)の使い方まで網羅されているとのこと。

ここまで徹底的に「ものづくりのリアル」に浸れる環境が整っていることに、ただただ感動してしまいました。

結びに代えて。心にかかっていた霧が、パッと晴れた日

ここ数日の間は、退職後の手続きやこれからの段取り、決めなければならない無数の選択肢に追われ、正直なところ心穏やかではない瞬間もありました。

「本当に自分で古民家を直せるのだろうか」「この選択で合っているのだろうか」

そんな風に、頭の中に『モヤァ~』と立ち込めていた不安の霧が、今日の説明会に参加したことで、まるで嘘のように『パァ~』と晴れ渡っていくのを感じました。進むべき道が、くっきりと一本の線になって見えたような感覚です。

6か月間の長丁場ですから、途中で挫けそうにならないよう、ある程度の気合いと覚悟を持って臨む必要はあるでしょう。けれど、自分の手でこれからの人生の基盤を作っていくために、ここで学ぶことには計り知れない価値があると確信しています。

「為せば成る。自分の手で人生を育てる」 そして「やりたいことを、自分の意志でやる」。

新しい分野に飛び込み、新たなスキルを自分の血肉にしていくこと。それこそが、私がこれからの50代に求める「持続可能な人生の楽しみ方」であり、本当の自由への近道なのだと信じています。ワクワクする挑戦の号砲は、今、鳴り響いたばかりです。

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