この記事では、退職直後にクラウドワークスへ挑戦してみてわかったリアルな現実と初心者が気をつけるべき3つの教訓をお伝えします。
山あり谷ありの人生で見つけた、新しい一歩
今月末での退職が決まりました。自分が当初思い描いていた退職日よりも1か月ほど後ろ倒しになってしまい、心のどこかに少しだけ憂鬱な雲が垂れ込めていたのも事実です。しかし、引き受けた以上は最後まで一歩一歩、きっちりと勤め上げたい。そんな覚悟を胸に、先日、退職願を書き上げました。
1文字も間違えることなく、一発で書き終えた白い封筒を前にして、不思議なほど清々しい「幸先良さ」を感じています。
振り返れば、人生はまさに山あり谷あり。時には深い谷底に足を取られるような経験もしてきました。だからこそ、今の私にしか見えない景色があり、できることがあるのだと信じています。これからの人生は、何よりも自分と大切な家族を守りながら、できる限り楽しく、そして心がじんわりと満たされるような充実した時間にしていきたい。
そんなリスタートの地平線で、前々から気になっていた「Crowd Works(クラウドワークス)」の世界へ、一歩足を踏み入れてみることにしました。
日本最大級のクラウドソーシング クラウドワークス
クラウドワークスとは、インターネット上で個人や法人がお仕事をやり取りする、日本最大級のクラウドソーシングサイトです。調べてみると、2011年11月11日11時11分11秒に登記された会社なのだとか。これほど「1」が並ぶと、なんだか小気味よくて忘れません。
世の中の流行が地方に届き、そして私という個人のもとにたどり着くまでには、どうやら10年以上の月日が必要だったようです。
時代の波に乗るのが遅いと言われればそれまでですが、この年齢になってようやく、画面の向こうの「ネット社会」と本格的に向き合うことになりました。焦る必要はありません。楽しみながら、じっくりと歩みを進めてみようと思います。
まずは全体の流れを知るために、もっとも手軽そうに見えた「アンケート案件」に挑戦してみることにしました。文字を入力するだけで対価が生まれる。そんなカルチャーショックを受けながら、画面に並ぶ募集要項を眺めました。
画面に躍る数字と、手元に残る「113円」の現実
最初に目にとまったのは、あるライティング講座の無料モニターを募るアンケートでした。そこで私の目を釘付けにしたのは、誇らしげに掲げられた報酬額です。
「固定報酬制:50,000円 〜 100,000円」
さすがに初心者の私でも、簡単なアンケートでこれほどの高額がもらえるわけがないことは分かります。システムの仕様なのか、それとも目を引くための演出なのか。あまりに現実とかけ離れた数字に、画面の前で思わず苦笑いしてしまいました。
案の定、詳細な説明文を読み進めていくと、小さな文字でこう書かれていました。 「今回の報酬は130円とします」
さらに驚いたのは、そこから差し引かれる「システム利用料(手数料)」の存在です。契約金額から諸々が引かれ、最終的に私の手元に残るメンバー報酬として提示された金額は、わずか「113円」でした。
さらに、コツコツ貯めた報酬を自分の個人口座に振り込む際には、最大で500円の振込手数料(※利用銀行による)が自己負担となります。一番手数料の安い楽天銀行を選んだとしても100円が引かれるため、もし 113円だけを振り込もうとすれば、残るのはたったの13円。
「ネットで稼ぐというのは、決して甘い世界ではないのだな」と、世の中の仕組みの厳しさを突きつけられた気がして、一瞬だけ心がすくみました。
初心者がトラブルを防ぐための「3つの防衛策」
それでも、「何事もやってみなければ始まらない」のが私の信条です。仕組みを学び、実績を積むための授業料だと思えば安いもの。思い切って応募してみることにしました。
顔の見えないテキストだけのやり取りだからこそ、誠実な取引相手を見極める目が求められます。私が実践の中で学んだ、初心者が悪質案件やトラブルに巻き込まれないための防衛策を3つにまとめました。
1. クライアントの「評価」と「実績」を必ず確認する
応募する前に、相手のマイページを開いて過去の取引評価をチェックしました。他者からの客観的な評価は、何よりも雄弁にその人の誠実さを物語ってくれます。評価が極端に低い、あるいは実績がゼロのクライアントは、慎重に見極める必要があります。
2. 「仮払い」が完了するまで絶対に業務を始めない
クラウドワークスには、クライアントが事前にお金を事務局に預ける「仮払い」という安心の仕組みがあります。これが行われる前に「急ぎだから先に作業をして」と言われても、絶対に手を動かしてはいけません。
3. 「契約前」の外部ツール誘導は毅然と断る
規約上、契約が締結される前にLINEやSkype、チャットワークなどのIDを交換し、直接連絡を取ることは固く禁止されています。今回は契約後にLINEを用いた作業がありましたが、これは規約違反ではありません。しかし、応募した直後に「詳細はこちらのLINEで」と誘導してくる別案件もあり、そちらは危険を察知してすぐに違反報告を行いました。
幸いにも、私が最初に選んだクライアント様は終始とても丁寧な対応をしてくださり、無事に相互評価まで終えて取引を完了することができました。
厳しい壁の先にある、新しい働き方を見つめて
コロナ禍を経て在宅ワークの需要が高まり、副業やフリーランスという生き方を選択する人が増えました。クラウドワークスの海には、私と同じように手探りで仕事を探している初心者がたくさん泳いでいます。
実際にいくつかの案件に応募してみて分かったのは、条件が良く安心できる確実な案件ほど、倍率が高くてなかなか採用してもらえないという厳しい現実です。実績のない初心者にとっては、最初の壁は決して低くありません。
けれど、通信環境さえあれば、いつでもどこからでも新しい世界と繋がれるアウトソーシングの可能性には、やはり大きな魅力を感じます。
焦らず、社会のルールを学びながら、もう少しこの新しい場所の様子を眺めてみようと思います。皆さんも、甘い言葉の裏にあるリスクに注意しながら、自分を守り、一歩ずつ確かな歩みを進めていってくださいね。



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