この記事では、50代で常識や固定観念から解放されることを決意した私の心境の変化を振り返ります。
はじめに:50代の「前向き」に感じる、ちょっとしたニュアンスの違い
先日、ネット上で「50歳以上の女性は前向きな傾向がある」という言葉を見かけました。
とてもポジティブで素敵な表現だな、と思う反面、私の心の中には「うーん、ちょっとだけニュアンスが違うかも」という小さな違和感が芽生えたのです。
あえて今の私の気持ちを言葉にするなら、「前向き」というよりは、「これからは、自分が本当に心地よいと思えることだけを選んでいきたい」という感覚に近いのかもしれません。
家族や仕事のためにたくさんのエネルギーを使ってきました。だからこそ、ここからは一瞬でも「心が乗らない」と感じるものからは、そっと距離を置いてもいいのではないか。そんな風に思うようになっりました。
凝り固まった価値観から、そっと距離を置く贅沢
特にそう感じるのは、人間関係においてです。
かつては、自分の意見や固定観念を一方的にぶつけてくる人や、こちらの話に耳を傾けずに自分の話ばかりを続ける人とも、それなりにうまく付き合ってきました。大人のマナーとして、受け流す術も身につけていたつもりです。
しかし最近は、その「受け流すこと」自体にエネルギーを使うのがもったいなく感じるようになってきました。必要以上のストレスを抱え込んでまで、維持しなければならない関係とは何だろう、と立ち止まってしまったのです。
世間には「常識」や「普通」、「こうあるべき」という目に見えないルールがたくさんあふれています。若い頃は、地域のコミュニティや学校の集まりなど、組織のなかで調和を保つために、多少の違和感には目をつぶって折り合いをつけてきました。子どもを育て、社会人としての責任を果たすためには、自分の脳をコントロールして我慢することも必要だったからです。
しかし、子どもが巣立ち、ひとつの大きな役割を終えた今、もうその我慢の糸を張り詰めておく必要はありません。
誰かに「あーだ、こーだ」と言われて心をすり減らす働き方や生き方からは、そろそろ卒業してもいい。私にとってこの選択は、まさに「心の呪縛からの解放」でした。自分を自由にしてあげること。それこそが、私なりの「前向き」な一歩なのだと確信しました。
新しい世界への挑戦と、セルフマネジメントのもどかしさ
こうして「自由になる」と決めたものの、いざ実践してみると、新しい道を歩むのは決して簡単なことではないと痛感しています。
私の今の目標は、全く新しい世界でフリーランスとして働くこと。
そのためには、インプットしなければならない知識やスキルが山のようにあります。頭では「不慣れだからこそ、一つひとつのことを学んでいけばいい」と分かっているのですが、若い頃に比べて理解するまでに少し時間がかかり、ふと一抹の不安が頭をよぎることもあります。
先行きが見えない不安のなかで、もどかしさをかき消すように、自分で自分に課した日々の課題に向き合う毎日です。
先日、これからやるべきことを整理するために「To Do リスト」を作ってみました。可視化しやすいようにカテゴリー分けをしてみたところ、思っていた以上にリストがてんこ盛りになってしまい、思わず苦笑いしてしまいました。どれもすぐに片付きそうな内容ではなく、思わずため息が出そうになります。
それでも、歩みはゆっくりですが、一歩ずつ進んでいることは確かです。これからの自由な生き方を支えるためには、何よりも自分自身を律する「セルフマネジメント」が大切なのだと、身に染みて感じています。
50代は、これからの人生を耕す最高のスタート時期
ある脳の研究によると、50代はこれまでの知識や経験に基づく「判断力」「思考力」「統率力」が人生のなかで最高に達する年齢なのだそうです。そう考えると、50代は新しい人生をスタートさせるのに、これ以上ない最高の時期だと言えますよね。この事実は、私にとって大きな追い風であり、励みになりました。
振り返ってみれば、この年齢に達するまでは本当に激動の日々でした。社会の「当たり前」や、周囲の固定観念とのギャップに悩み、どこか生きづらさを感じることも少なくありませんでした。
しかし今、時代は大きく変わりつつあります。多様性が認められ、これまでの古い価値観がアップデートされている現代だからこそ、変化を恐れるのではなく、大きく羽を広げて軽やかに羽ばたいていきたい。
周りの声に振り回されることなく、自分自身の心地よさと日々の暮らしの豊かさを最優先にしながら、細く長く、楽しく生きていく。それこそが、私がこれから大切にしていきたい、自分らしく持続可能な生き方なのだと感じています。
あらゆる束縛から解放されたとき、私の目の前には一体どんな景色が広がっているのでしょうか。想像するだけで、今から少しワクワクしています。
おわりに:他者は自分を映す鏡。反面教師として新しい自分へ
実は、心の中ではこうして決意を固め、すでに退職の意向を伝えているものの、手続き自体はまだこれからの段階です。そんな宙ぶらりんな状況だからこそ、今の正直な心境を言葉にしてみました。
偉そうなことをつらつらと書いてしまいましたが、きっと私自身も、自分だけの固定観念やこだわりをたくさん持った「頑固な人間」のひとりなのだと思います。
「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、これまで私の心をざわつかせた人たちは、もしかしたら私の頑固さを映し出す「鏡」だったのかもしれません。そう思うと、少し身が引き締まる思いがします。
これからは、これまでの人間関係や環境で学んだことを反面教師にしながら、新しい自分として生まれ変わりたい。そのためにも、まずは自分が立つ「フィールド」を思い切って変えてみようと思います。私の新しい冒険は、まだ始まったばかりです。



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